そkもみじ市は毎回似たような内容になってしまうので、今回は記事にしないつもりだったのですが、今話題の九州の豪華列車「七つ星」のニュースを見ていたら思うところがあったので少し書いてみたいと思います。
凄いゴージャスです。一流のサービスとおもてなしがそこにはある。
ただでさえ日本のサービスは世界から評価が高いのに、どうなっちゃうの?と興味が湧きます。
そして職人こだわりの内装。
天井を固定するビスが格好悪いから、星形のオリジナルビスまで作成した念の入れよう。
列車も機械洗車ではなく、見えない箇所まで手磨きだそう。
一度は乗ってみたいけれど、さすがに高すぎて無理。
せめて親にプレゼントしたいけれど、子供たちにお金がかかる時期なのでそれも無理・・。とりあえず気持だけですね・・。
さてこれを見て、何を思うかは人それぞれ。
「やっぱり金持ちになって気軽に乗れる身分になりたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。
このブログの読者にはいないと思いますけど、世の中にはそう受け取る人もいる。
アメリカナイズされたグローバル主義者たちが一生使い切れない大金を求めて大手を振る世の中ですから、
面倒くさいったらありゃしない。そんな奴らはとっとと日本から出て行ってくれればスッキリするんですがねぇ・・。
番組ではスタッフの教育風景も取り上げられ、サービスの極意を掘り下げていましたので、私はそっちに興味がわきました。
ホテルの一流スタッフなど高い倍率から選ばれた人ですら、厳しい指摘の中おもてなしの意味を学んでいました。
そういえば実際のゆれる列車の中で、ワイングラスや食器を持ってサービスする訓練風景もありました。
お客産にワインをあびせてしまったら、せっかくの旅も台無しです。
そんな中、あるスタッフがグラスを割ってしまったのですが、笑いが出てしまう始末。
そのぬるい空気、緊張感の無さに活を入れる教育係。
こんな風景は、日常にあると思います。
日本人は同調する民族ですから、ありがちですね。
笑いで相手の失敗をカバーする気遣いもあったりして、それが悪い方向に傾くとサービスは崩壊する。
だからそこを厳しく指摘する。
マニュアル化されたサービスではない、1対1の向き合いから生まれるサービス。
内装も大量生産品では出せない、考えぬかれたものづくり。
こうした一流を目指す考え方が大きく取り上げられる事はとても良い事です。
一流はお客を選ぶ。客も背筋がしゃんと伸びる。権威主義とか成金趣味とは違うのだ。
それが素晴らしい。
「俺は金持ちだから、良いサービス、良い物に囲まれるのが当たり前」
みたいな成金趣味では入れない。入ってはいけない世界だと思うのです。
だからこの列車は、年配の人生の酸いも甘いも噛み分けてきた人にこそふさわしい。
しかしながら中国大量生産の安物の慣らされてしまった我々には遠い世界かもしれませんが、それを目指すサービスは可能です。
サービスを通して一流に触れ、自分を高めていく事も可能なのです。
そうして歳を取ったとき、いつかご褒美に本物のサービスを受けられる人間になっている事が望ましい。
その頃には本物の「真心」や「気遣い」、「質の高い家具や内装」を理解でき、人生を楽しめるかっこいい大人になって
いるんじゃなかろうか?
一流であること。それを維持し続ける事はなかなか難しい。それは常に自分に厳しいという事でもあります。
一人一人が退屈な日常に流されない高い意識、ぶれない美意識が求められるんだなと思い、深く反省・・・。
この「七つ星」が西洋のゴージャスさの形だけを真似た「まがい物」になるのかは、このスタッフたちのサービスにかかっていると思います。
さてもみじ市。
こちらも北島さんのお眼鏡にかなった、一流作家やお店が今回もたくさん出店していました。
我が家はこども担当なので、1対1の向き合いから生まれるサービスを佐和子さんが実践。
私は体格がでかく客あしらいにも長けていないので、子供にプレッシャーをあたえてしまわないか、気にしてました(笑)
自分なりにかなり無理して頑張ったつもり。
今回は初めて「一緒に記念写真を」と男の子とお母さんが申し出てくれまして。撮ってもらいました。
可愛い子でしたよ。
ワークショップって、いろいろあります。
私はやった事が無いのでこの分野は素人ですが、こどもが本当に楽しそうに夢中でつくっている光景ってあんまり見ない気がするのです。なんとなく大人の押しつけや「教育してやるぞ」という前のめりな気負いが、一番大切な工作の面白さを損なわせている気がするのです。
佐和子さんのワークショップは細かい説明も無く、自由な空気でやっています。親も参加して周囲の作品を観察しながらいつの間にかオリジナルの面白い作品をつくりあげてしまう。
最後に嬉しそうに持ち帰るこどもの嬉しそうな笑顔がたまらなく可愛いなぁと思うのです。
リピーターが多いのも頷けます。
毎回お手伝いしてくれるきっこさん親子のサービスも素晴らしく、おかげ様で滞りなく進行できました。
ありがとうございました!
4冊目の木工本も一応おいておきましたが、何人かサインを求められて順調な売れ行きでした。
ピエブックスの担当者も来て頂き、社内、書店共に好評だそうです。
まだご覧になっていない方は、是非手に取って見てみて頂ければと思います。